INDEX
#A #B
#C
#D
#E
#F #G #H #I #J #K #L #M #N #O #P #Q #R #S #T #U #V #W #X #Y #Z
Country
# uk
# italy
# german
# france
# spain
# netherland
# greece
Category etc.
# acid folk
# ambient
# british rock
# canterbury
# extra
# farfisa organ
# fantasy
# flamenco rock
# french rock
# hammer beat
# hammond organ
# hans rudolf giger
# hipgnosis
# italian rock
# krautrock
# live
# love rock
# marcus keef
# mellotron
# minimal techno
# moog
# new age
# new wave
# noize
# progressive hard
# psychedelic
# roger dean
# sitar
# symphonic rock
# synth strings
# techno
# traditional folk
# vertigo
# vocoder
OTHER BLOG
→TRANS EUROPE EXPRESS
MORE...
→Twitter
→FaceBook
→YouTube
→mixi
![]()
about progballerina(はらだつとむ)
![]()
1971年生まれ、プログレッシブ・ロック歴 - 中学の頃からなので約25年強くらい、
プログレをこそこそ聴きながらパンクバンドでギターを弾いてた学生時代、
プログレをこそこそ聴きながらディスコでユーロビートに陶酔していた青年期を経て、
プログレをこそこそ聴きながらDTMでテクノを演る現在に至る、
しかし、じつを言うとポール・サイモンとペット・ショップ・ボーイズが大好き!、雑多で不届き者なプログレ男子です、
──
プログレの名盤の感想を書いてます、
たまにレビューどころか感想ですらなく、なぜかコラム化して好き勝手なことを徒然なるままに書いてたりもしますのであしからず、
──
便宜上PROGRESSIVE ROCK CHANNELとタイトルしていますが、実質はEUROPEAN ROCK CHANNELと思ってください、
ユートピアだとか四人囃子だとか、欧州以外のプログレも好きでよく聴いてるのですが、このブログでは欧州しばりをルールにしています、
とくに深い理由はないんですが、そのほうが統一感があってカッコ良い気がしたのでそんなルールに、
逆に欧州であれば「ちょっとこれはプログレじゃないかも」といったものも平気で扱いますけど、
──
このブログの目的はタバコの増税分をなんとかアフィリで補うことと、
現在の音楽シーンのダウンロード販売への微力ながらせめてものカウンター、
音楽はジャケットとともにアルバム全曲を楽しもうよ、という想いなのです、
ノスタルジーだけじゃないもん!、
──
さらにこのタンブラーでいまどきにいちいち時間をかけて長い文章を書いているというのも、今となっては古き良き時代のテキスト主体ブログを守る!という力のひとつになれればいいな、なんて想いもあって時代に逆らってます、
ビバ!カウンター精神!、
非喫煙者は敵とみなす!、いやジョークっすw、
──
お便りはこちらまで、
ballerina2106@gmail.com
ありがちですが「@」を半角に変えてください、
Catching Elephant is a theme by Andy Taylor
Premiata Forneria Marconi - Photos of Ghosts
プレミアータ・フォルネリア・マルコーニの幻の映像、直訳すると心霊写真(??)、、、
かどうかは解りませんが、中身の音楽にはまさにそんな幽玄な世界がひろがっています、、、
いや、心霊なんて言うとちょっとおどろおどろしいんですけど、なんというかファンタジックな世界観、、、
淡~い色彩のジャケ、、、
正直言うとどうもPFMに関しては他のアルバムも含めてジャケットにはいまいち感が漂っている、気合いが入ってるのはデビュー作のStoria Di Un Minutoくらい、、、
やはりプログレッシャーとしてはジャケ買いという技があって、ジャケを見ればそのアルバムが傑作か駄作かなんとなく判断がつくものなんですが、もしもPFMに関してなんの予備知識もなくレコード屋でこのジャケを見付けて買おう!なんて思うことはない気がする、、、
幻の映像は淡過ぎてインパクトに欠ける、、、
淡いジャケだとキャラバンのグレイとピンクの地なんていう傑作ジャケがあるんですけどね、、、
まあ、それでも幽玄さという意味ではこのジャケがファンタジックな世界観を表現しているのは間違いない、、、
薔薇のリングに囲まれた先に見える山あいの小さな村、鳥たちが飛び自然と共存した村の人々の生活が見えてくるよう、、、
小さな祭に湧き、笑顔を絶やさぬ人々、しかし村に古くから伝わる悲しい物語があり…、ってな具合、、、
わたしが持ってるのは輸入盤なんで訳詩がないので実際どんなことが歌われてるんだかは知らないんですけどね、、、
さてさて音楽、、、
一般的に名曲とされているセレブレイションはライブ版があまりにもカッコ良いので、このスタジオ版ではちょっともっさい印象を受けてしまうんですが、とりあえず1曲目の人生は川のようなもの、これがあまりにも素晴らしい、、、
いまをときめく秋元康なんかもこの曲の影響で美空ひばりに歌詞を提供したんじゃないか?!なんて思ってしまうほどでして、、、
いや、川の流れのようにとはまるで曲調は違うんですが、、、
てか秋元康っていまだけじゃないよな、まさに川、、、
とにかく人生は川のようなもの、たしかに!的な、、、
爪弾くクラシックギターの音色から、いかにもイタリアン・ロック!な激しい展開、ちょろちょろと雨水が葉っぱの上からこぼれ落ちるところから始まって、やがて水は激流となり、っていうこの静と動のコントラスト、まさにイタリアン・ロック!、、、
そして大河となって流れるメロトロンのパートの素晴らしいこと、、、
なんともこのメロトロンにストリングス・シンセの抜けた高音をかぶせてしまうあたりは、ああ、たしかにこいつら売れるわ、って感じがしてしまいます、どちらが良いか悪いかの話ではないけどやっぱりバンコとは違いますね、PFM、、、
物悲しいメロトロンの音色とキラキラとしたストリングス・シンセっていう組み合わせで、水面の揺れに映る光と古(いにしえ)から脈々と流れ続ける川の物語という、ふたつの感情が入り混じるなんとも言えない気持ちにさせてくれます、、、
たしかに曲の流れはあまりにもクリムゾン・チックなんですけど、クリムゾンとEL&Pへのオマージュばかりではない!ってのがこういうところから伝わってきますよ、ちゃんと新しいこと演ってます、、、
いま出ているリマスター盤にはボーナス・トラックでファースト・ミックス版が収録されててそちらはメロトロンの音量がでかいので、メロトロン萌え!っていうオタク・カルチャーの進んだ現在ならこっちが良いです、、、
とにかく極端に大仰なところのあるイタリアン・ロックに普遍性を持たせた偉業ですね、このアルバム、、、
Amon Düül II - Tanz Der Lemminge
お香と煙草の煙が充満した部屋でうなだれたような若者たちがゆっくりと揺れるように踊り出す、いけない煙とともに、そんなような雰囲気、、、
アモン・デュール2の野ネズミの踊り、、、
レミング(タビネズミ)の集団自殺とされる都市伝説、
──
北欧や北米に生息するネズミ科の小動物、レミング(lemming)は集団自殺を行うことで知られている。レミングは増殖し、餌を確保できないほどに数が増えすぎると突如集団で海岸まで移動し、次々と海へ飛び込んで自殺をする。これは一般には個体数を調整するために本能が取らせる行動であると説明される。群の個体数を調整することで餌の確保を図り、少数の犠牲によって集団を生きながらえさせるわけだ。
ところが、実はこの話は「白い荒野(1958年)」というディズニー製作のドキュメンタリー映画をきっかけに広まった、まったくのウソなのである。増殖しすぎたレミングが集団で移動を始めるのは本当だが、これは新たな餌場を探すためであり、死に場所を求めてのことではない。この餌場を探す旅の最中に、たまたま不運なレミングが押し出されて崖から落ちたり、小川と間違えて海に飛び込んだりしているだけなのだ。
なお、ディズニーは「白い荒野」において意図的にレミングを“集団自殺”に追い込んだ疑惑があり、動物愛護団体より抗議を受けている。
──
わたし自身もじつはさいきんまでこの都市伝説をそのまま信じていて、人間も人口爆発によって個体数調整の時代が来るんじゃないかなどと思っていた、いやそれはもう来ている、若者たちがドラッグに溺れ死んでいくのは個体数調整なのだ!人間以外の下等生物が自らすすんで海に飛び込んで行くのは海がネズミたちの脳内麻薬を分泌させる働きをするためなのだろう、などと、、、
そしてネズミたちは踊りながら海へ飛び込んでいく、、、
まあ、伝説は伝説としても、アモン・デュール2がこの傑作野ネズミの踊りを発表したときはまだこのウソが信じられていた時代なわけで、おそらくそんな都市伝説がこのTanz Der Lemmingeというタイトルに少なからず影響を及ぼしているはずだろうと想像、70年代というのはフロイドが『月の暗い部分』などというタイトルのアルバムを発表したし、どこかオカルトな時代なのである、、、
で、じつにホラーなジャケ、、、
いったいこれがなんなのか??まったく原型が想像もつかないほどにコラージュされているものの、なんともいえないホラーで魅惑的な雰囲気を醸し出している、、、
この赤い感じがわたしの子供の頃のトラウマを思い出させるのだ、、、
いや、わたしだけではないだろう、わたしと同世代であればみんなが恐怖におののいたガンバの大冒険のノロイ、イタチのノロイである、、、
鋭いツメとキバ、真っ赤なクチと吊り上った目、エンディングテーマの冒険者たちのバラードは子供たちみんなのトラウマであった、、、
このノロイの深紅な眼球に映っている映像がこのアモン・デュール2の野ネズミの踊りのジャケのような気がしてならない、そしてノロイはガンバたち(野ネズミ)に鋭いツメとキバを剝く!、ガクガクブルブル…、、、
でも見ちゃうんだよね、ガンバ、人間にはこうした怖いもの見たさ的な本能があってホラーなものがとても魅惑的に思えてしまうことがあるのである、、、
この野ネズミの踊りのジャケの下のほうには青白く光る人々の姿が映し出されていて、それがいったいなんなのかは解らないんですが、なにか霊的な、いや怨念的なものを感じさせて、これはまた魅惑的なのです、どこか心霊写真のよう、、、
これが脳内麻薬を分泌させている状態なのか?!、死ぬのか?!、、、
傑作ジャケ、、、
さて前作地獄!(PROGRESSIVE ROCK CHANNEL - Amon Düül II - Yeti)のインパクトがあまりにも大きくて、ちょっと影を潜めてしまっているような印象がありますが、ファンのあいだではこちらが最高傑作だ!とされている本作、、、
これに関しては都市伝説などではなく、わたしもそう思います、、、
プロフェッショナルなミュージシャンであるベーシストを雇い入れたことによる演奏面の強化というのももちろんあるでしょう、、、
ただ前作がロックの恍惚感を優先させていたとするならば、むしろこれは超視覚的サウンドと言える幻想性が追加された、そんなような気がする、、、
煙の中でゆっくりと踊る若者たちだけではなく、その部屋の壁には赤や青に輝くスライドショーが展開されている、、、
これはシンセによるノイズやシタールといった倍音を強調したサウンドによるものかも知れないし、エフェクトのかかったギターによるものかも知れない、、、
とにかく前作よりも一歩進んだ世界観がひろがっている、、、
つまりは集団自殺なんかではなく、脳内の映像を具現化するため、そんな時代だったのだろうな、、、
イ・プーのオペラ・プリマ、、、
大傑作ミラノの映像の完成度には及ばないものの、このオペラ・プリマもなかなかで解り易さという意味では軍配をあげても良いと思う、、、
一目見てこのラブリ~♥さに目を奪われるジャケ、、、
ピンクだし星が無数に散りばめられている、、、
そして寄り添う天使のカップル、、、
もはやプログレのジャケとは思えないんですが、実際のところこのイ・プーというグループ自体が純粋な意味でプログレと言ってしまって良いものかどうか微妙な位置にいる、、、
このオペラ・プリマを発表する以前はビート・グループだったらしく、それがいきなりオーケストラを導入してプログレっぽいことを演ってみました、って感じなんですが、プログレっぽいと言っても変拍子なんかもないし目まぐるしい展開もなく、覚え易いメロディでとにかくポップなラブ・ロック、、、
プログレとは呼ばずにヨーロピアン・ロックと呼んだほうがしっくりくる、それがイ・プーというグループと思う、、、
とりわけこのオペラ・プリマに関しては最初から最後まで一貫して甘く切なく覚え易い、、、
一聴しただけで大合唱できる楽曲である、、、
そしてサウンドの最大の特徴になるだろうドラマチックでブ厚いオーケストラ、これがまあ、ほんとに恋愛映画のサウンド・トラックかのようで、しかも全編クライマックスで愛の炎が燃え上がる、、、
臭いっちゃあ臭いんですが、甘くもハイトーンのボーカルで押し切る、、、
この最初から最後までクライマックスだらけっていうのが多少疲れてしまうところもあるんですが、とにかく解り易い、、、
そのへんが見直されたのが次作のミラノの映像である気もする、、、
とりあえずラブな炎を燃え上がらせたいのならこれ!、実際ライブでは観客と一体になってペンシエロを大合唱するらしいです、これは間違いなく盛り上がるわ~♥、、、
Bobak,Jons,Malone - Motherlight
たまにこういうマニアックなところを、、、
ボバック・ジョンズ・マローンのマザーライト、、、
雪をかぶったヒマラヤ杉の覆い茂る山から覗く太陽、反射する光が赤や紫やオレンジに木々を染める、、、
クレヨンで描かれたと思われるなんとも幻想的な景色、、、
癒し系サイケデリックの世界、、、
中身の音楽もまさにそんな感じです、、、
発表されたのが1970年(69年という説も)っていうサイケデリックの終焉とプログレッシブの産声っていう微妙な時期なんですが、その微妙さが面白いっていう、、、
ファルフィッサ・オルガンとファズ・ギターがゴーゴークラブを思わせる音色を奏でながらも、曲調はダウナーで夢想するのはUFOクラブ!、、、
脱力系サイケデリックともとれるダルい感じの歌声がじつに心地良く、この時代にしか生まれ得ないだろうサウンドにちょっと憧れてしまいます、、、
まあ、実際のところこのボバック・ジョンズ・マローンはライブは演っていないらしく、たった1枚のアルバムを録音しただけのユニットだったらしいんですが、、、
ただこのいかにもアンダーグラウンドな雰囲気に酔い痴れるって意味で傑作なんじゃないかと思います、、、
Gravy Train - Staircase To The Day
半魚人か?!半鳥人か?!、、、
ロジャー・ディーンの代表作ジャケット!、、、
いったいこれがどういったシチュエーションであるのかよく解りませんが、わたしの目には水の中から「ザバッ」と出てきたところのように見える、水しぶきのひとつもあがってないんだけども…、、、
右下にはきのこのようなつくしのような気色の悪い植物が生えてたりするので違いますね、、、
それでもなぜか突然海の中から姿をあらわしたUMAのように見えちゃうんですよ、それもね、葛飾北斎のあの波の絵、奥に富士山があって巨大な波が立ち上がるあの絵のように、、、
このUMAがどうにもあの波と同じ角度で「ザバッ」と出てきてますよね、わたしの目だけ?、、、
で、まあ、残念なのがわたしもこれ12cm×12cmのCDジャケなので、やっぱり12inchのLPジャケほどのインパクトはないだろうな、ってところ、、、
これがLPジャケであれば部屋に飾りたくなっちゃいますね、ちょうど現在のフィギュアを飾るひとたちのように、、、
ロジャー・ディーンは元々フィギュアっぽいところがあるんですけど、このジャケはそのなかでも最もフィギュアっぽいジャケと言っても良いでしょう、、、
このなんとも猛毒っぽい鮮やかな色彩も素晴らしい!、絶対毒あるでしょう、、、
毒があるけど人間ってのは毒々しい色彩に魅入られてしまうのですよ、傑作ジャケ!、、、
で、グレイヴィ・トレインの暗黒の世界へ、、、
元々はVERTIGO所属のプログレ・グループだったのが段々と作風がハード・ロック寄りになってレーベルも替わってしまったんだけども、完全なハードロックにも成り切れず変な味がついてしまったグループのラストアルバム、、、
とりあえずこのアルバムに関して言えば、まったくドライさのない湿ったサザン・ロックにスペーシーなシンセが鳴り響くっていう、もう変としか言えないロックを演っている、、、
ただ駄作なわけではなくて、むしろ何度でも聴けてしまうくらいで、この変さがたまらない、、、
B級臭さが魅力っていう、、、
ベストトラックは1曲目のスターブライト・スターライト、、、
いきなり宇宙空間を夢想させるシンセに風の音が響き渡ったかと思うとブギー調のギターリフにしゃがれたボーカル、このブギー調のギターリフが「お、こいつら本物だな」などと想わせる、、、
このテンポでかっこいいってのは難しくて、技術だけではどうにもならないんだけど、これがじつにかっこよくキマっている、、、
にもかかわらずバックではリバーブのかかったシンセが鳴り響き続けて、ソロまである、、、
「なんだこれは??」と思いつつもかっこいいんだから仕方ない、カウベルをバックにシンセソロなんて他じゃなかなか聴けない、、、
他にも甘ったるいバラードなんかもありながら「なんか変」な感覚は常につきまとう、言い方を変えれば「なにがしたいんだ?」って感じなんですが、かっこいいんでね、許しちゃう、、、
地味にメロトロン使ってたりもするし(シンフォ系の耽美さは一切なし!いや、シンフォっぽい曲もあるにはある)、、、
プログレっていうかブリティッシュ・ロックの珍盤ですよね、、、
イル・ヴォーロのファースト、、、
このジャケ、ぱっと見には少年の大きな瞳に見えてしまうが、実際はおっさんの顔だ、、、
たぶんメンバーの誰かと思う、、、
かなり飛ばしてるので少年のように見えてしまうのだろう、意図してのことかどうかは不明、、、
かくいう私も少年の顔とばかり思っていた、U2の昔のアルバムにイメージが被るのがあるが、あれは間違いなく少年だな、、、
で、この瞳に映っているものがなんなのか??、とりあえずCDのジャケではなんとも判別不可能、、、
ただ白黒の顔と彩色された瞳のコントラストがなんとも魅惑的です、、、
とりあえず想像するに、この瞳孔が開いた感じ、なにかこれまで目にしたことのないものを観ている、いや目撃してしまった、いま目の前に見えているものが現実のものなのかどうかすら解らない、そしてこれまで抱いていた概念をまるっきり覆されている、そんなような表情に思える、、、
まさにこれまでとは一線を画するフレッシュな驚きに満ちた音楽が展開しそうなそんな予感をさせるジャケ、、、
さて音楽、、、
イタリアのスーパーグループと呼ばれているイル・ヴォーロですが、21世紀の現在聴いてみると、じつに地味な印象を受けてしまう、、、
1974年当時も実際のところあまり好評価は得られなかったという話だ、、、
とにかくあまりにもこなれていて、なんの印象も残さず聴き終ってしまうのである、、、
さらーっと流されていく、、、
というのが正直なところのファースト・インプレッション、、、
いかにもイタリアンな大仰な展開があったかどうかすら思い出せない、、、
などとこのアルバムの魅力を聞き逃してしまっているひとは少なくないんじゃないかと思うが、これがじつは大傑作なのであります、、、
「するめ的」などと言いますが、まさにするめのように噛めば噛むほどに味が染み出てくる、それがイル・ヴォーロ、、、
ツイン・ギターにツイン・キーボードが嘘のように削ぎ落とされたシンプルなアンサンブル、いや、嘘じゃだめじゃん、って感じですが、、、
そしていかにもイタリアンなカンツォーネ風の大熱唱があるわけでなく、むしろ透明感溢れる歌声、、、
じつになめらかに、いやもう滑っていくかのような演奏、エッジなんてものは皆無、、、
ところが聴けば聴くほど変なことを演ってたりもするっていう、、、
個人的に好きな4曲目創世記ではトーキング・モジュレーションがじつに良い味を出しているし、なめらかな演奏だってスリリングでスピーディだ、、、
そしてもっともイル・ヴォーロを特徴付けているのはストリングス・シンセの音色にある、、、
この時代にFM音源か?!、とさえも思ってしまうほどスタイリッシュでマイナスイオンたっぷりな音色がそこかしこに敷き詰められている、これは気持ち良い、、、
ジャズというよりもフュージョンに近い音楽性を持っていますが、このマイナスイオンを含んだ透明感、じつはスリリングでスピーディな演奏、でもよくよく聴くと曲はしっかりイタリアンっていう、、、
いやまあ、するめ的大傑作ですよ、、、
Ash Ra Tempel - Inventions For Electric Guitar
まさにヤクでラリっているとしか思えないマニュエル・ゴッチングの不敵な笑顔、、、
少なくとも心から笑っていない、、、
もはや不気味である、、、
ひとが苦しみ悶え死んでいくのを観察してニヤニヤしている猟奇殺人鬼のような表情だ、、、
これCDサイズだからこんなもので済んでいますが、当時LPサイズでこのジャケを見たひとは震えあがったんじゃないかと想像、、、
しかしこれが“THE 70年代!”なのである、出で立ちやバックまで含めて70年代です、、、
さてさてアシュ・ラ・テンペル名義ではありますが、実質はゴッチングのソロ作のインベンションズ・フォー・エレクトリック・ギター、、、
傑作E2-E4以前にこんなアルバムも作っていた!というわけで、全編ギターのみ!、、、
ギターにさまざまなエフェクターと多重録音を駆使して、出来上がったものはギターで織りなすミニマル・テクノだった!、という、、、
(「ギターのみ」と言われてますけど実際にはシンセの音も聴こえる)、、、
これは完全にギターによるタンジェリン・ドリームですね、、、
無機質にループされるギターはシーケンサーが取り付けられているようですらあります、、、
ジャケに奮えながら恍惚とするも良し、妄想宇宙探査船で旅に出るも良し、とにかく脳内麻薬を分泌させるのが気持ち良い、、、
ジミヘンとはまた違ったギターの天才です、、、
1972年フランスの隠れた傑作、オフィユークスのオフィユークス、、、
これはわたしも最近になって入手したもの、というか2000年に初CD化されたようだ、、、
これだけ情報過多の時代になっても、いまだ発掘が続けられ、しかもこうした大発見があるのだからプログレというジャンルはじつに奥深い、、、
『クラッシュがロンドンでギグを演ると翌日にはロンドンに新しいパンクバンドが300生まれる』なんていう都市伝説があるが、パンクならそれも理解できなくはない、、、
ところが話はプログレである、、、
わたしの青春時代、80年代中頃~90年代にかけて、イカ天ブームなんてのもあった、、、
サイドバーにも書いたが、当時はプログレをこそこそ聴きながら天敵であるパンクバンドでギターを弾いていた、、、
頭の中には「ああ、プログレバンドを演りてーなー」なんてのもあるにはあったが、まあ、時代的に周りにプログレ同志もいなかったし、それよりもなによりも自分自身にプログレを演るだけの技量がなかった、そんな自信の無さからとくにプログレ同志を探そうという気概もなくパンクバンドに甘んじていた(いや、こう書くと聞こえが悪いな、パンクはパンクで楽しんでましたよ)、、、
そうなんですよ、ことプログレに限っては「バンド演ろうぜ!」なんていう安易な発想で「じゃあ、オレがギター!」なんてわけにはいかない敷居の高さがある、勢いだけでできるものではない、変拍子だなんだと言ってる世界だ、つまりわたしには技術的に無理なんだよ、コピーもまともにできん、、、
にも係らず70年代の前半には無数のプログレ・バンドが生まれていたわけである、プログレ・コレクターがどんなに集めても集めても、まだまだ隠れた傑作が発掘されてしまうのだ、、、
時代か?、、、
さてオフィユークス、日本語でへびつかい座、、、
──
へびつかい座で最も重要な歴史上の出来事は、θ星の近くで1604年10月9日に観測された超新星SN 1604である。この星はヨハネス・ケプラーによって観測され、ケプラーの星と呼ばれる。ケプラーは、この観測結果を”De stella nova in pede Serpentarii”という書物にして出版した。書名の意味は、「へびつかい(オフィウクス)の足の新星について」である。ガリレオ・ガリレイは、これを、天動説を主張するアリストテレス派の学者との論戦に使用した。アリストテレスが信じた天動説では、天は不変なもので、星が増えたり減ったりするはずではなかったのである。この超新星爆発は、ティコ・ブラーエが観測したカシオペヤ座の超新星から32年しか経っていなかった。我々の銀河系またはその近傍で起こり、人類によって記録されたこれ以前の最後の超新星は、1054年に観測されたかに星雲の元となった超新星爆発である。また、ケプラーの星の次に観測された超新星は1987年に大マゼラン銀河で起こった超新星SN 1987Aである。
へびつかい座 - Wikipediaより抜粋、、、
──
意味は理解できませんが、まあ、さいきんになって発見された星なのでしょう、、、
へびつかい座を足した13星座占いなんてのもさいきんですよね、、、
ジャケットには巨大へびを従える筋骨隆々の男が描かれ、これがまさにへびつかい座なのですね、、、
音楽的には、アシッドなソフトロック、といった印象、、、
ただこれがじつに心地良い、、、
そしてギターがうまい!、、、
とにかくどんな曲でも弾きこなす、サイケデリックにエスニックなフレーズ、テクニカルなことまでなんでもござれ、という感じ、、、
いかにもプログレッシブ・ロック!な暑苦しさはないものの、とにかくうまいのです、、、
そしてバックにオーケストラがあったりもするし、ツェッペリン風のハードなリズムありでごった煮的なところがありながらもなにか一本筋の通った統一感もあって、アルバム1枚すぅーっと聴けてしまう、、、
この心地良さがオフィユークスの魅力、、、
なんでこれが歴史の闇に隠されていたのか不思議なくらい、だれか有名なDJがクラブでかけたら一気に火がつく可能性大!な気がしますがどーか?、、、
やはり生粋のクイーンファンにとってはクイーンと言ったらオペラ座の夜までで、そのなかでもこのクイーン2こそがもっともクイーンらしく、そしてクイーンの最高傑作なのである、、、
さらに絞り込んでいくと、LP時代で言うB面のSide Blackこそがクイーンなのだ、、、
この際、クイーンはプログレか?否か?という議論はおいておいて、この格調高いヨーロピアン・ロックをここで紹介せずにはいられまい、、、
そうクイーンは間違いなくヨーロピアン・ロックであった、過去形ではあるが、、、
アメリカでの成功を収め、と同時に生粋のクイーン・ファンを失い、にわかファンたちもあっという間に去っていった迷走状態の80年代を過ごし、91年にようやくイニュエンドゥでヨーロピアン・ロックのクイーンが帰ってきた!と生粋ファンを喜こばせた矢先にフレディ・マーキュリーの死、という…、、、
このフレディ・マーキュリー最期のアルバムがヨーロピアン・ロック調であったというあたりになにかの因縁めいた、いや、フレディ・マーキュリーはやっぱりヨーロピアン・ロックをずっと演りたかったんじゃないか?!、などと想いを巡らす、、、
まあ、アメリカで成功すること自体はなにも悪いことではないんだけど、なぜ唄のうまいただのロックバンドにならなくちゃならんのか?!、クイーンのメンバーが演りたかったのはコマーシャルで流れるような覚えやすい産業ロックだったのか?!、てかそれってクイーンが演らなきゃならんことなのか?!、他に似たような連中はいくらでもいるだろ?!、これが生粋のファンたちが離れていく原因である、、、
そこでクイーン2のSide Blackを聴いてみて欲しい、おそらくほとんどの若者たちにはまったく理解できない音楽であるに違いない、そりゃそうである、覚えやすいサビが繰り返されるわけでなく、曲の最初と最後ではまったく違う曲になっていたりもする、、、
これがCD時代以降、便利さを求め過ぎた功罪なのである、、、
わたしが初めてこのクイーン2を聴いたのは中学生の頃でありLPだ、わずかの小遣いで月に1枚のレコードを買い、その月はそのレコードばかりを聴きまくる、そして一番の違いは当時のレコードプレーヤーは曲をスキップするにはレコードの盤面を見つめて曲の空間を見つけそこに正確に針を落とさなければならない、一部高級なプレーヤーではセンサーで曲の継ぎ目を見つけて自動的にそこに針を落としてくれたりもしたが、大衆機ではそんな面倒なことをしなきゃスキップできなかった、それは面倒なので最初から最後まで聴き続ける、CDなら最初の何十秒かを聴いて「うーん」と思えばすぐにスキップだ、これでクイーン2が理解できるわけがないのである、、、
イタリアン・ロックをも凌駕する目まぐるしい曲展開、激し過ぎる静と動のコントラスト、そもそもサビなんてものが存在しない、これがSide Blackの音楽である、、、
ところがこの複雑な展開の曲をすっかり覚えてしまうまで聴き込むことで、これは滅茶苦茶なわけでなく、とんでもない計算のされた緻密な音楽であるということにはじめて気付くことができる、、、
と、同時に「こんな凄い音楽をいったいどうやって作ったのか?!」という疑問が湧いてくる、、、
単純にこういった曲を作曲してどうやってそれを他のメンバーに伝えるのか?、楽譜でも書いて渡すのか?、デモを録音するのか?、どうやってひとりでこんなものを録音するのか?、それを聴いて他のメンバーは理解できるのか?、、、
しかし現にクイーン2は完成されて世に発表されているのである、、、
ひとつ言えるのはフレディ・マーキュリーの歌が素晴らしいからクイーンも素晴らしいというわけではない、この複雑でいながら緻密で素晴らしい曲を具現化するにはフレディ・マーキュリーの素晴らしい歌が必要だったのである、「ノー・シンセサイザー」と言ってしまえるほどのブライアン・メイの素晴らしいオーケストレーション・ギターが必要だったのである、、、
曲が先だ!とわたしは思っている、、、
この4人が揃っていなければ具現化は不可能であったと、このメンバーだから完成できたんだと、、、
こうして天上天下唯我独尊のSide Blackが我々に届けられたのにも係らず、その後唄のうまいただのロックバンドになってしまったクイーンに怒りすら覚えてしまうのは無理もないことなのである、しかもイニュエンドゥでぬか喜びさせておいてフレディは死んでしまい、その後はさらににわかファンが増殖し本当に日本のテレビ・コマーシャルでアメリカン・ロック時代の曲がかかるようになっちゃうんだから、、、
まあ、アメリカン・ロック時代も悪いとは言わないけどさあ、別にこれならジ○ーニーやフ○リナーとかでもよくね?、とつい思ってしまうのですよ、いやこのふたつだって悪くはないんだけどクイーンが演る必要ないでしょ、って意味で、もともとはぜんぜん違う音楽を演ってたんだし、そのぜんぜん違う音楽はクイーンにしか具現化できない音楽なんだから、、、
つまり、世界に捧ぐ、これはコマーシャル・ソングではない、スキップするな!、と、、、
Van Der Graaf Generator - Pawn Hearts
ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのポーン・ハーツ、、、
これは宇宙船から見下ろした地球の姿なのだろうか?、、、
チェスの駒に見立てられた巨大な偉人たちが並び、取り囲むオーロラのようにベールが広がる、ベールの内側のスクリーンには青空と光をうけた雲が描かれ、いまにも地球を丸ごと覆おうとしている、、、
いったいこれがなにを意味しているのか、正直よく分からないのですが、なにか哲学的、いやスピリチュアルなものを感じてしまいますね、、、
これがピーター・ハミルの精神世界なのか?内的宇宙なのか?、、、
内省的かつ哲学的な歌詞と言われてますが、じつはわたしの所有しているCDはすべて輸入盤のため訳詩がないので、そのあたりはまったく解りません、、、
それでもそのサウンドを聴いただけで暗く重たいイメージは充分に伝わってきます、、、
スペーシーで重厚なキーボード、手数が多く乱れ打ちのようなイメージのドラム、そして感情を吐き出すように歌われるピーター・ハミルの歌声、、、
それらに呼応するように鳴くサックス、、、
記憶ではわたしがこのアルバムを、いやヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターを初めて聴いたのは20代の終わりか30代の始めのあたりだったのですが「こんな音楽があったのか?!」といった感想だったと思います、むしろ「なぜいままで聴かなかったのか?!」といった感じ、、、
なんといっても、なにかにとり憑かれたように歌うピーター・ハミルのヒステリックな歌声が強烈なインパクト!、、、
この音階のアップダウンの激しさって他にあったろうか?、、、
むしろ10代の頃に聴いていれば思春期の暗黒を具現化したようなサウンドに心酔してしまったのではなかろうか?、などと思ってしまいますがどうか?、、、
そういう意味ではイアン・カーチスやアンドリュー・エルドリッチなんかとピーター・ハミルは同類項にいると言ってもいいかも知れない、、、
ともかくダークでヘヴィな世界観にプログレ特有の複雑な編成、文学少女やゴスっ娘が夢中になるような精神世界に陶酔できる名盤であります、、、